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「インドネシアと日本をつなぐ」。フォロワー178万人のNanakoが描く、架け橋としての未来

インドネシア語で発信し、TikTokフォロワー178万人を抱えるクリエイター・Nanako。

もともとは女優を目指していた彼女だが、ある日突然インドネシア人しか来ないライブ配信をきっかけに人生が大きく変わった。これまでの偶然の出会いと、目指している未来について話を聞いた。


女優志望だった17歳がTikTokを始めた理由

――Nanakoさんは今どのような活動をしていますか?

Nanako:
インドネシアと日本をつなぐ活動をしたいと思い、全部インドネシア語で発信しています。最近はVlogがメインで、日本にあるインドネシア料理のお店やハラルレストランの紹介をしたりしています。基本、食べるのが大好きなのでずっと食べていますね(笑)。

――なぜTikTokを始めたのでしょうか?

Nanako:
最初の投稿は2018年です。TikTokが話題になり始めたころでした。

当時は女優として活動していたのですが、自分が表に出られる場所があまりなかったんです。TikTokが流行り始めたので、「流行りに乗ってみようかな」という気持ちもありましたし、自分を発信できる場所として始めました。

――投稿を開始した頃から、すぐに手応えを感じることはありました?

Nanako:
全然です(笑)。

20回再生ほどで喜んでいました。

SNS自体が苦手だったので、やり方もわからなくて。「とりあえず踊っとけばいいか」みたいな感じでしたね。でも楽しかったので続けていました。周りもみんなやっていたし、自分もやりたいなっていうミーハー女子高生でした(笑)。

インタビュー中の女性が笑顔で話している様子。背景には本やフィギュアが並ぶ棚がある。

人生を変えた、偶然のライブ配信

――今の活動につながる転機として、どのようなことがあったのでしょう??

Nanako:
大学卒業前、就職するか、女優を続けるか悩んでいた時期でした。

そのころにTikTok LIVEを始めたんです。ギフト目的ではなく、ファンを増やしたくて。毎日2〜3時間、3か月ほど続けていました。

――その時点でフォロワー数や視聴者数は?

Nanako:
今ほどいなかったです。同時視聴者も10人くらいでした。

そんなとき、バリ島に住んでいるインドネシア人の方がライブに来てくれたんです。昔バリ島に行ったことがあったので、「これ知ってる?」みたいな感じで雑貨を見せて話していました。

そしたら突然、インドネシア人がどんどん来るようになったんです。

――そんなことがあるんですね!

Nanako:
はい(笑)。

最初はスパムだと思ってブロックしていました。そしたらコメントで「ブロックしないで!」って流れてきて、「本物なんだ!」って。

気づいたら同時視聴者が何千人〜何万人になっていて、本当にびっくりしました。

――そこからインドネシア語を覚え始めたんですね。

Nanako:
そうです。ライブに来てくれた人たちと話したいなら覚えるしかないなと思って。Google翻訳を使いながら少しずつ勉強していきました。

座っている女性が微笑んでいる。背後にはアニメ関連の書籍やフィギュアが並んでいる棚がある。

とある日常がインドネシアのネット記事に

――その後、一気にフォロワーが増えたきっかけは何かあったのでしょうか?

Nanako:
2024年2月に投稿した動画がきっかけでした。

インドネシア人の友達とインドネシア料理を食べに行った動画だったんですけど、それが現地でネット記事になったんです。

――ええ! そんなことが!

Nanako:
そうなんです(笑)。しかも内容が少し違っていて。

本当は3人で1万円分食べただけが、「日本人女性が1人で1万円分のインドネシア料理を食べた」みたいな感じで広まってしまって。

そこから一気にフォロワーが増えていきました。

――そのころにはクリエイターとして活動しようと決めていたんですか?

Nanako:
いえ、決めていませんでした。まだ女優の夢も諦めていなかったですし、自分がインフルエンサーになるとも思っていなくて。

流れに置いていかれている感覚でした。


インドネシアで感じた“届いている”実感

――そこからクリエイターとして活動しようと覚悟が決まったタイミングはありましたか?

Nanako:
2024年6月に、バズってから初めてインドネシアへ行ったときですね。

現地でたくさんの方が声をかけてくれたんです。

その時に初めて、「ちゃんと届いているんだ」って実感しました。

――実際に会うと違いますよね。

Nanako:
違いますね。

それまでは趣味みたいな感覚で活動をしていましたが、そのときに「クリエイターとしてやっていこう」と決めました。

インドネシアの方々にたくさん助けてもらったので、恩返ししたい気持ちがすごく強くなりました。


お決まりのひとこと「Ayo(アヨ)」から始まる、自分だけの発信スタイル

――動画づくりで意識していることはありますか?

Nanako:
昨年から自分の中のテンプレートのようなものを作り始めました。

ラマダンというイスラム教の方が行う断食の時期に、自分も挑戦してみようと思ったんです。そのときに初めてちゃんと動画の構成を考えました。

それまでは勢いでした(笑)。

その場所に行って、インドネシア語もまだ完璧じゃないけど「伝わればいいか」みたいな感じで、とにかく楽しいから撮る、というスタイルだったんです。

でもラマダンの動画を作る時に、「お決まりの一言を作ろう」と思って。

私の場合は「Ayo(アヨ)」なんですけど、インドネシア語で「レッツゴー」という意味です。

それを使い始めてから、「AyoといえばNanakoだよね」と言ってもらえるようになって、自分の中のテンプレートとして定着しました。

今も基本的にはその流れで制作しています。文字で台本を書くことはほとんどなくて、全部頭の中で考えています。

お店に行って「今日はインドネシア料理を食べるよ、Ayo!」から始まって、あとはリアクションを撮って、編集で何とかする(笑)。

だいぶノリと勢いですね。

――女優として活動していた経験も活きていますか?

Nanako:
めちゃくちゃ活きています!

セリフを覚えることと、インドネシア語を覚えることって意外と似ているんですよ。

私は英語も全然できないんですけど、「勉強しなきゃ」と思うと入ってこないんです。でも「これを覚えないと仕事にならない」と思うと入ってくる。

役者時代にセリフを覚えていた感覚が、そのまま活きているなと思います。

あとリアクションですね。

もともとリアクションは大きいほうなんですけど、自分の感情を表現することに抵抗がないんです。

クリエイターさんの中にはリアクションを続けるのが大変という人もいると思うんですけど、私はそこが苦じゃなくて。役者をやっていた経験が活きている部分だと思います。

アニメ関連の本やフィギュアが並ぶ書棚の前で、青いシャツを着た女性が笑顔で座っている。

日本とインドネシアの架け橋になりたい

――今後やってみたいことはありますか?

Nanako:
もっと日本の発信もしていきたいですね。

今はインドネシア向けの発信が多いんですけど、発信を続ける中で日本の良さにも改めて気づいたんです。

例えば東京タワーって、日本人からすると当たり前の存在じゃないですか。でも海外の方からすると違うんですよね。

――たしかに。日本に住んでいると気づかないことがありますね。

Nanako:
東京だけじゃなくて、地方にも素敵な場所がたくさんあります。

インドネシアの方に日本の魅力をもっと知ってもらいたいですし、逆に日本人にもインドネシアの良さを知ってもらいたいです。

最終的には架け橋になれるような発信ができたらいいなと思っています。

――何か挑戦してみたい仕事はありますか?

Nanako:
旅番組のリポーターとかやってみたいですね。

インドネシアという強みがあるので、それを活かせる仕事ができたら嬉しいです。

日本ではまだまだ見つかっていないなと感じるので、もっと知ってもらいたいなと思っています(笑)。


「死ぬ気で続ける」。クリエイターへのメッセージ

――最後に、今頑張っているクリエイターへメッセージをお願いします。

Nanako:
「継続は力なり」です。

私もTikTokでバズるなんて思っていませんでした。でも続けていたから、たまたまインドネシアで見つけてもらえたんです。

日本だったかもしれないし、別の国だったかもしれない。本当にどこでバズるかなんて分からないので、とにかく続けることが大事だと思います。

それも、ただ続けるだけじゃなくて、死ぬ気でやること。

私は今も死ぬ気でやっています(笑)。

――続けること自体が難しいですよね。

Nanako:
難しいです。本当にメンタル次第だと思います。

でも途中で続かなくなる人って、自分が本当にやりたいことじゃなかったり、好きじゃなかったりすることも多いと思うんです。

だから、自分が本当に好きなものを見つけて、それを極めることが大事なのかなと思います。

――それでも伸びなくて苦しい時期はどうしてましたか?

Nanako:
私も100万人いくまで、本当にしんどい時期がたくさんありました。

今日はライブしたくないなとか、疲れたなとか、自分を甘やかしたくなる日もありました。でも、その一回のライブ、その一本の投稿を全力でやれば、誰かが見てくれるかもしれないじゃないですか。

だから私はずっと、「これをやらなかったら人生終わる」くらいの気持ちでやっていました。ちょっとストイックすぎるかもしれないですけど(笑)。

でも、そこまで腹をくくったから続けられたんだと思います。もちろん、やってみて違うと思ったら方向転換してもいい。向き不向きもありますし、まずはやってみないとわからないので。

ただ、一回やると決めたなら、本気でやってみる。私はそれが大事だと思っています。

本を背景にした少女の横顔、黒髪でミディアムレングスの髪型をしている

プロフィール 柴崎七虹 Nanako

青いシャツを着てテーブルに腕を置いた女性の横顔

TikTokフォロワー約178万人のうち約9割がインドネシア人という、現地で高い人気を誇る日本人TikToker。インドネシア語での発信を中心に、日本とインドネシアの文化や魅力を発信している。現在はTikTok・Instagram・YouTubeで活動し、日本とインドネシアをつなぐ架け橋となることを目標に、グルメや観光、文化にまつわるコンテンツを届けている。

TikTok:https://www.tiktok.com/@nanako75_official
X:https://x.com/nanako_rainbow_?lang=ja
Instagram:https://www.instagram.com/nanako75_official/?hl=ja
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCXr3tw7BhHkNeDKysRAIEvQ

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