ホーム / インタビュー / フォロワー数・25万人ゆーいち / フォトグラファーのキャリア突破口とTikTokでの挑戦

フォロワー数・25万人ゆーいち / フォトグラファーのキャリア突破口とTikTokでの挑戦

SNSを起点に活動を広げた物撮り専門のフォトグラファー・ゆーいち。25万人ものフォロワーを獲得し、独立まで至った背景には、どのような戦略と継続の理由があったのだろうか。その思考とキャリアに迫ります。

新卒会社員からフォトグラファーへ。TikTokは“仕事につなげる前提”で始めた

――TikTokを始めたきっかけは?

ゆーいち:
2021年にスタジオでカメラマンのアシスタントを始めたんですけど、半年くらい経った頃にアシスタントを卒業した後の自分の土台が欲しくてTikTokを始めました。

最初は練習がてら家で物撮りをする形でしたが、「ここから仕事につながればいいな」という意識は最初からありました。

――もともとカメラの仕事をされていたんですか?

ゆーいち:
新卒でプロレス団体の営業と広報の仕事を2年ほどやっていました。その後、一度転職したんですが、合わないことも多くて……。そこで自分が好きな事じゃないと仕事が続かないタイプだと自覚しまして、自分が好きなことって何だろうと考えた時に真っ先にカメラが思いつきました。元々カメラ・写真は好きでしたし、学生時代にプロレス観戦しながら試合の写真を撮るのも趣味でした。1度どんな業界か話を聞きたいと思い、プロレス団体時代にお世話になったカメラマンに相談し、スタジオに履歴書を送りまくってアシスタントになりました。

カメラを持っている若い男性が撮影スタジオでポージングしている様子

■バズのきっかけは“CHANELのリップ”。未開拓ジャンルへの挑戦

――最初に「バズった!」 と実感した動画は、何を撮影したものでした?

ゆーいち:
家のキッチンでCHANELのリップを撮影した動画です。それが初のバズでした。

当時は、日本で物撮り動画をやっている人が数人しかいなかったんですよ。海外にはいたんですけどね。制作した動画がバズってこともあって、「ここはきっと狙い目だ!」と思ったのでそのまま継続しました。

現在350万回、いいね数21万、コメント数342(2026年4月17日現在)

――最近はSNSも選択肢がたくさんありますよね。その中でもTikTokに絞った理由は何かあるのでしょうか?

ゆーいち:
新卒時代に“中の人”としてTikTokを触っていた経験があり、伸ばし方の知識があったのが大きいです。逆にInstagramやXはほとんど分からなかったので、TikTokに集中しました。

――TikTokの知識があったんですね! それなら集中して活動していた理由がわかります。実際、伸びる動画の共通点と伸び悩む動画の共通点って一体なんなんでしょう……。

ゆーいち:
伸びる動画の共通点は大きく2つあると思っています。

ひとつ目は【有益な情報】、
ふたつ目に【技術的な驚き】です。

例えば“この道具には、実はこんな使い方がある!!!”といった、新しい発見がある動画は伸びる要素の2つともが入っていて強いですね。

逆に伸びない動画は『撮ってみただけ』のもの。もう一つ要素があれば伸びるのに、と思う動画が多いです。

フィギュアを撮影するカメラマンが机に置かれたフィギュアを撮影している様子

■フィギュア撮影へシフトチェンジ。伸び悩みを突破した“背景づくり”とは

――最初にバズを経験した物撮りから現在のフィギュア撮影にシフトチェンジしたのは、何か理由があったんですか?

ゆーいち:
仕事でフィギュア撮影の機会が増えてきて、それを自分の動画にも活かしてみようと思ったんです。もともとアニメやフィギュアも好きだったので、自然な流れで抵抗はありませんでした。

――すぐに手応えを感じることはできました? フィギュア撮影はライバルが多そうなイメージですが……。

ゆーいち:
一度、試しでフィギュア撮影の動画を投稿したら、意外とすぐに数字が出ました。そこで手応えを感じたので、そこから徐々に色んな物を撮影するスタイルからフィギュア撮影にシフトしていきました。

その中でも意識していたことがあって。

――意識していたこと? 教えてください!

【他ジャンルを巻き込むこと】と【非言語でも伝わること】です。加えて、背景を作る演出は他のクリエイターとの差別化になったと感じています。


背景制作は全くやったことはなかったですが、「時間がかかっていることが伝わるだけでも価値があるだろう」と思い、とりあえずやってみました。結果的にその行動も数字に繋がったので、やってよかったことの1つですね。

――やったことがないことだからと諦めず、伝えるためにまず手を動かすのが大事なんだと改めて思うエピソードですね。フィギュア撮影を始めてから、特に思い入れの強い作品は?

ゆーいち:
『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥の動画です。当時は自分の方向性に迷っていた時期で他のクリエイターに相談することもありました。自分の写真にはまだ“自分らしさ”が足りないと感じていたけど、どうにか自分にしか撮れない表現を作りたいと思っていたんです。

そんな中で試行錯誤しながら、ようやく形にできたのがあの作品でした。自分も制作を楽しめて、かつ数字も出たことで、撮影のスタイルが大きく変わるきっかけにもなりました。

そして今、撮影する上でもっとも大切にしているのは、構図が明確に浮かぶかどうかです。完成形と過程が頭の中で見えているものから撮影するようにしています。

現在749万回、いいね数27万、コメント数1265(2026年4月17日現在)

――TikTokで継続的な発信をすることで、ゆーいちさんにはどんな変化がありましたか?

ゆーいち:
独立できたことが一番大きな変化です。フォロワーが10万人に届いたタイミングで独立を決めました。
ありがたいことに独立してから3年経ちまして、クリエイター活動を続けていく中でたくさんのイベントに呼んでいただいたり、仕事が増えてきたことで機材やスタジオに思い切って投資して撮影環境も整えることができました。

カメラを持って笑顔で座っている男性とカメラ機材があるスタジオの内部

■今後の展望と、クリエイターへのメッセージ

――発信や制作に悩んでいるクリエイターへ一言お願いします。

ゆーいち:
数字のために我慢して好きじゃないことをやるより、自分が本当に好きなことをまっすぐやったほうがいいと思います。自分はカメラも物撮りも、さらにはアニメもフィギュアも全部好きだから続けられました。

長く続けていくと必ずしんどい時期がくるんですよね。そのときに継続の支えになるのは「楽しめるかどうか」だと思っています。好きなことじゃないと、苦しいことはなかなか乗り越えられない。

自分自身、プロレスが好きすぎて新卒でその業界に入ってますし、とにかく「やってみる」スタンスでここまで活動しています。やらなかったら後悔すると思うのでまずやってみるんですけど、やってみて初めてわかることも多いです。

悩んでいる時間が一番もったいない!まずは動いてみること。僕は好きなことを仕事にしても嫌いにはならないと思っているので、その感覚を信じて続けていくのが大事だと思います。

――最後に、ゆーいちさんが継続を諦めない理由はなんですか?

ゆーいち:
将来もプレイヤーでいたいからです。自分のコンテンツ更新を止めたら、そこで止まってしまうと思います。
だから無理やりでも続けてきましたし、結局は“好き”が一番大きいと思います。
そして、アニメ公式やフィギュアメーカーとの仕事をもっと増やしたいです!イベントにも引き続き呼ばれるように活動していきたいですね。

プロフィール

カメラを持って微笑んでいる若い男性のポートレート

ゆーいち / フォトグラファー

物撮り専門のフォトグラファー。
プロレス団体営業、広報を経験後にスタジオマンへ転身。フォトスタジオでのアシスタント経験を活かし現在はフリーランスカメラマンとして独立。
フィギュアやコスメなど、物撮りをする動画をYouTubeやTikTokに投稿しており、どんな商品も高見えする撮影技術でファン急増中。

TikTok:https://www.tiktok.com/@yuichi_cam_
Instagram:https://www.instagram.com/yuichi_cam_/
Youtube:https://www.youtube.com/@yuichi_cam_

アニクル!NEWSをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む